乳癌・乳腺の主な検査法
・視触診
・マンモグラフィ
・超音波(エコー)
・細胞診
乳房にしこりがある場合
視触診→マンモグラフィ→超音波→細胞診の順に、全て行うことが、乳癌検査の原則になります。
これらの検査で診断がつかないときは、乳房生検が必要です。
視触診でシコリがみつからなくても、マンモグラフィや超音波検査は受けましょう。
1.視触診
実際に医師が乳房の状態を触って判断します。
乳頭からの分泌や出血、ただれやかさぶたがないか、へこみや隆起、ひきつれや赤みはないか、左右の乳房の大きさに違いがないか,
皮膚の変化や脇の下にシコリがないかなどを確認します。
2.マンモグラフィ(画像検査)最も有効な検査方法
マンモグラフィ検査は、乳癌を早期発見するのに非常に良い方法です。
癌のおそれがある病変を、初期の段階で検出できるので、視触診ではわからない数ミリ単位のしこりや早期の癌も発見できます。
マンモグラフィで乳癌を検出できれば、乳房を切ることなく、乳癌を完治させることが十分に可能です。
乳腺専用のX線撮影装置を用い、圧迫板で乳房をはさみ、薄く引き延ばして撮影します。
乳癌の初期症状である微細な石灰化を画像としてとらえられます。
使用する放射線の量は微量で、安全です。
乳房が痛みを比較的感じにくい、月経の期間中に受けるとよいでしょう。
縦横無尽に乳腺が走って発達している若い女性は、マンモグラフィ検査は向かないようです。
50歳以上の女性は、毎年、50歳未満の女性でも1〜2年に1回は、マンモグラフィ検査を受けることをお勧めします。
マンモグラフィ検査で、乳癌が見落とされる確率は最大15%といわれています。
検査を受けてから結果がわかるまでに、約1ヶ月〜2ヶ月ほどかかります。
4.細胞診
しこりに細い針を刺して注射器でしこりの細胞を吸引して、細胞を採取する細胞診、より太めの針で組織の一部を採取する組織診(生検)などがあります。
その細胞が乳癌なのか良性なのものかを顕微鏡で調べる方法です。
細胞が十分とれれば正確に診断がつきますが、細胞だけでは診断がわかりにくい場合や、細胞が十分にとれない場合もあります。
5.乳房生検
シコリや石灰化の部分を針で細く採ったり、メスで切り取ったりして、顕微鏡で組織を観察し診断する方法です。
乳癌の自己検診法
毎月、生理が始まってから約1週間後、乳房の張りや痛みがない状態の時に自己検診を行いましょう。
閉経後の人は、毎月1日に行うなど、日にちを決めてるとよいでしょう。
入浴時やシャワーを浴びる時に、石鹸がついた手で触れると乳房の凹凸がわかります。
左の乳房に触る時は右手、右の乳房は左手で触りましょう。
1. 4本の指を揃えて、指の腹とろっ骨で乳房を挟むように触り、「の」の字を書くように指を動かします。
わきの下から乳首まで、ひきつれやくぼみ、しこりや硬いこぶがないか、乳房の一部が硬くないか、乳輪の変化、湿疹がないかよくチェックしましょう。
2. 乳房や乳首を絞るように、乳首から分泌物が出ないか調べます。
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